【学生イベント】「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS~若手起業家と考える!多摩エリアの魅力開発会議~」開催報告
学生視点のアイデアや地域課題を新しいイノベーション創出のきっかけとすることを目的として、2025年9月25日(木)にStartup Hub Tokyo TAMAにて「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS~若手起業家と考える!多摩エリアの魅力開発会議~」を開催しました。
起業を志す学生や観光振興、地域の活性化などの問題に興味のある、中学生から大学院生まで幅広い年齢層の31名にご参加いただき、登壇者によるプレゼンテーションやグループでのディスカッション、交流会を行いました。

【第一部】プレゼンテーション
scheme verge株式会社 取締役CSO 田中 和哉氏
田中氏からは「多摩地域を観光先・旅行先として確立させるためには?」をテーマに、scheme verge株式会社の創業背景や事業目的、本事業のリーディングプロジェクトにおける都市サービスマネジメントツール「Horai」を用いた取組について、ご紹介いただきました。
多摩地域は、奥多摩の山々や渓谷など、都心部と比較して「緑」を感じやすい資源を豊富に有していながらも、「できることが少ない」「何ができるかわからない」「エリア開発主体が特定して存在する例が少ない」といった課題感があるとお話しいただきました。
そこで、ホテルや商業施設など、個別の施設のメリットへ落とし込みが必要だと考え、「Horai」を中心としたデジタルアセットを活かしながらも、ホテル等の個別施設単位で導入ができるようなソリューション・サービスの開発・販売を目指している旨ご紹介いただきました。

「個人飲食店×学生」 ~学生の強みを活かした、飲食店が喜ぶ方法は?~
株式会社ロンド 代表取締役 金子 晃輝氏
金子氏からは「まちづくりを産業に」をテーマに、同氏が代表を務める株式会社ロンドが本社を置く、秋田県にかほ市での取組(廃校を活用した「地域密着型のインキュベーション施設」の立ち上げ等)をはじめ、日本全国の街づくりを手掛けるために、都市と地方を繋ぐ「共創者」としての活動についてご紹介いただきました。
金子氏は明星大学在学中に起業された「学生起業家」です。東京都日野市が抱える地域課題(独居老人の孤独死や個人経営の飲食店の衰退など)の解決策検討をきっかけに起業されました。そうした原体験の他、地域でのボランティア活動を通じ具体的な解決策の検討をされたご経験や、日野市の主要な駅を中心として、地域課題解決を目的とした自立自走を目指した「ひのまちづくりプラットフォーム」についてお話しいただきました。

【第二部】ディスカッション
第二部では、テーマごとにディスカッションを行い、グループごとに学生視点での多摩地域の課題やユニークな解決策が発表されました。
「多摩地域を観光先・旅行先として確立させるためには?」
scheme verge株式会社の取組事例を踏まえ、学生たちは多摩地域における観光資源や課題感を言語化し、どのように観光先・旅行先として確立できるのかについてディスカッションを行いました。
学生からは、若者をターゲットにした自然とエンタメを掛け合わせたイベント企画や、お年寄り向けにSNSインフルエンサーが情報発信を行うサービスなど、多様なアイデアが発表されました。
田中氏からは「磨けばピッチ大会で入賞できるようなアイデアも多くあったので、自分が本気でやるとしたら、どのように実現できるのかを考えてみてほしい」というコメントをいただきました。

「学生の強みを活かした、飲食店が喜ぶ方法は?」
金子氏が起業時に取り組まれた、個人経営の飲食店の活性化事例を踏まえ、飲食店に喜んでもらえる学生ならではの視点を踏まえたサービスや取組を考えるディスカッションを行いました。
学生からは、AIやSNSを活用した集客サービスや、飲食店と学生をマッチングするプラットフォームの提供、飲食店側が求める客層や雰囲気を可視化するサービスなど、ユニークな解決策が各チームから発表されました。
金子氏からは「魅力的なアイデアが短時間で出てきたことに感心している。地域の課題解決になるようなアイデアが出ていたと思うのでそれらを実現する等の強い意志を持って、貴重な学生時代を後悔ないように行動してほしい」とのコメントをいただきました。


【第三部】交流会
第三部では、登壇されたお二人や学生同士での交流会を実施しました。参加者からは「同世代と交流しながら、多摩地域の課題について向き合うことができた」という感想もいただき、起業家や学校外の学生とつながる貴重な機会となりました。


【参加者の声】
当日の参加者からは、以下のようなお声をいただきました。
・年齢層がバラバラ、住んでいる地域もバラバラだったからこそ面白いアイデアが生まれました。
・自分一人では考えつかないようなアイデアが沢山でてきて、新たな知見を得られたと思います。
・課題に向けてまず行動する、そのような姿勢が大事であることを学びました。
昨年度に続き、今年度の「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS」も、学生や起業家等の新たな交流やビジネスアイデア創出のきっかけとなるイベントとなりました。
多摩イノベーションエコシステム促進事業では、このほかにも様々なイベントを開催しております。
今後開催されるイベントに是非ご参加ください!(詳細は下記のページをご覧ください)
■コミュニティの入会概要と申し込みページ
https://tama-innovation-ecosystem.jp/community/
■コミュニティで今後予定しているイベント
https://tama-innovation-ecosystem.jp/event-info/