プロジェクトチーム
- 株式会社ティービーエム
- 一般社団法人日本百貨店協会
背景
百貨店業界全体では、過剰包装の廃止など顧客接点における環境への取組が進んでいます。一方で、厨房排水のようなバックヤード側は脱炭素やリサイクルの推進が十分ではないのが現状です。
また、多摩地域は区部と比較して廃棄物処理単価が高い地域であるため、厨房排水の処理にかかる費用も高くなっている傾向にあります。
取り組み内容
百貨店内の飲食テナント等に設置されているグリストラップに溜まる排水油脂をバイオ燃料化する脱炭素アクションを導入し、従来の廃棄物処分と比べて、より効果的・効率的に産廃汚泥を削減することができるか検証します。
また、このように顧客から見えない部分での脱炭素アクションを、アプリを用いて見える化&魅せる化する検証を行います。
プロジェクトの取り組みの結果
日本百貨店協会と連携し、百貨店のテナント飲食店における厨房排水油脂のアップサイクル(バイオ燃料化)による脱炭素効果とアプリを用いた「見える化+魅せる化」の検証を行いました。排水油脂回収先の参加率は目標50%に対して100%、かつ回収回数も多摩地域を中心に目標100回に対して206回を達成しました。開発したアプリは、脱炭素効果(バイオ燃料化+汚泥削減)をグラフやツリー等でビジュアル表示できます。本アプリについて5社へインタビューを行った結果、脱炭素アクションの促進とともに、消費者や投資家へのアピールへつながる等の意見をいただきました。
会社情報
会社名 | 株式会社ティービーエム |
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設立 | 1999年9月 |
本社所在地 | 埼玉県所沢市三ヶ島 5-1586 |
ウェブサイト | http://kankichikun.com/ |
事業内容 | 飲食店や食品工場等から排出される排水油脂を、バイオマス燃料につくり変えて発電する「フード・グリーン発電システム」など、未利用食品廃棄物の脱炭素資源化を通じエネルギー創出並びにCO2削減への貢献を行っています。 |