地域の中小製造業の連携による微細加工技術を活用した新製品開発 | 多摩イノベーションエコシステム促進事業
地域の中小製造業の連携による微細加工技術を活用した新製品開発

地域の中小製造業の連携による微細加工技術を活用した新製品開発

ビジネスモデル改革 ビジネスモデル改革

プロジェクトチーム

  • 旭栄研磨加工株式会社
  • 有限会社三井刻印
  • 有限会社オクギ製作所
  • 株式会社ハイメックス
  • 一般財団法人機械振興協会 技術研究所

背景

中小製造業は、注目される機会が少ない、最先端の技術開発を担う若い世代が少ない等の課題を抱えています。
多摩地域の中小製造業は、大手企業から業務を受注するなど優れた技術を持つ企業が多いものの、自社製品の開発や販路開拓のノウハウを獲得する機会が不足しているなど、高い技術を活かしきれていないケースも存在しています。

取り組み内容

中小製造業が集積する多摩地域において、地域企業の連携による製品開発・販路開拓モデルを検証します。
具体的には、東久留米市に所在する4社の中小製造業がそれぞれの強みを活かし、コンバーティング加工(フィルム系材質への加工技術)向けの脆性材料(ガラス)を用いた微細加工を施した印刷用の版の開発に挑戦します。
1社だけでは対応が難しい顧客要求に地域で応える体制を模索するとともに、地域企業の連携という新しいモデル構築によりモノづくりへの参入を容易とする環境づくりに寄与していきます。これにより、本検証が多くの若い世代にモノづくりに興味を持ってもらう契機となることを目指します。

プロジェクトの取り組みの結果

地域の中小製造業が連携して取り組む微細加工技術を活用した新製品開発が、顧客ニーズを捉えているか、また事業として成立するかを検証しました。想定ユーザー先8件に対してプレヒアリングを行い、また客先へ試作品を持参してのヒアリングを11件行いました。両ヒアリングから石英ガラス等の脆性材料への微細加工技術のニーズがあることが確認できました。本プロジェクトが見据える脆性材料からなる製品は20年程度の耐用年数であり、一般的な金属製製品が2~3年程度であることに比べると、5~10倍程度の耐久性を持ちます。製造コストは金属製の従来品に比べると5倍程度かかりますが、本技術による加工はより高精度でした。販売先のニーズが確認でき、現行製品より耐久性に優れ、長期的に見れば従来品よりも経済的であることから、本加工技術には事業性があると判断できました。

会社情報

会社名 旭栄研磨加工株式会社
設立 1968年7月20日
本社所在地 東京都東久留米市八幡町3-6-22
ウェブサイト https://kyokuei-kenma.co.jp/
事業内容 ガラスなど脆性材の精密穴あけ、くりぬき、研磨加工、レーザー加工等の精密技術を用いてお客様の製品加工をサポートしております。共同開発や技術開発も行い、「新しいモノづくりを考えるお客様」の課題を、創意工夫を持って一緒に解決していくことを目指しています。
プロジェクト一覧ページへ戻る
コミュニティに参加する