【令和7年度第1回事業構想ワークショップ】～オープンイノベーションの基礎を知り、市場調査から事業機会を探索する～　開催報告

　オープンイノベーションと市場調査の重要性を学ぶことを目的として第1回事業構想ワークショップを開催しました。
　今回は、オープンイノベーションのはじめ方や、事業機会の探索に向けた市場調査・分析に関する手法を学び、起業や独立の動機となった原体験を振り返る講義・演習を実施しました。
　この報告では、当日のイベントの様子や参加者の皆様からのご意見をご紹介します。

第1部「オープンイノベーション概論」

　第1部では、オープンイノベ―ションの意義やメリット、概念を説明した後、オープンイノベーションの手法や事例を紹介しました。

　はじめに、オープンイノベーションの意義は「自社が持たない技術や知見の獲得」であり、企業にとってのメリットとして、外部資源の活用による新規事業などの収益増加、コスト削減・時間短縮等があることを紹介しました。また、オープンイノベーションの概念は「経営資源と経営資源を組み合わせてサービス開発や事業を創出する」ことであり、単なるサービスの導入や製品の購入はオープンイノベーションではないことを説明しました。その上で、成長する中小企業やスタートアップは、技術や知財の資源等を活用し、外部の経営資源を上手く組み合わせてオープンイノベーションを推進することが必要であることを、データを元に説明しました。

　次に、本事業におけるオープンイノベーションの事例を紹介しました。また、オープンイノベーションのはじめ方として、協業目的が明確であるかどうかを確認することが重要であると説明しました。

第2部「原体験ワークショップ」

　第2部では、自身のやりたいことの明確化のために、感情曲線と原体験ストーリーの作成演習を行いました。原体験を掘り起こすことで、自身の軸を明確にでき、仕事を通して成し遂げたいことを再認識することが可能になることを説明しました。
　最後に、各グループで共有・ディスカッションを行いました。

第3部「市場調査による事業機会の探索演習」

　第３部では、市場調査の進め方や、PEST分析を用いた外部環境分析について講義・演習を行いました。また、市場調査・分析の参考になる情報源を紹介しました。

　前半では、「調査」とは意思決定に足る客観的な情報や数字を収集し活用することであり、ビジネスの成功確率を高めるために効果的な手段であることを説明しました。また、リサーチには5つのフェーズがあり、その中でもリサーチプランの設計が最も重要な作業であること説明しました。また、リサーチ設計時点で「分析」まで想定できると、最終成果物の質が格段に高まることを紹介しました。

　後半では、フォーマットを活用して市場調査・分析の演習を行いました。その後、市場調査・分析の参考となる情報源として、首相官邸や内閣府、外務省のHP等を活用することが望ましいと説明しました。

交流会

　ワークショップ終了後には交流会を実施し、参加者の皆様がワークショップ内容をもとにディスカッションを行ったり、名刺交換や事業内容の紹介を行っていました。

ご参加いただいた方の声を一部ご紹介いたします。
・自分の原体験を改めて認識することができ、面白かった。（大学）
・これまで経験のない、知識のない内容のため勉強になった。（中小企業）
・自分の歴史を振り返ることで事業の”熱”につながると理解できた。（中小企業）
・同じテーブルの方々から、大変有意義なお話が聞けた。（中小企業）

　今回も多くの方に満足いただけるイベントになりました。

　次回のワークショップでは、「事業案の発想」「ビジネスモデルのブラッシュアップ」「実証実験の策定演習」をテーマとした講義・演習を行います。今回参加された方も、今まで参加したことがない方でもご参加いただける内容ですので、是非お申込みください！
第2回事業構想ワークショップ～ビジネスアイデアの発想と実証計画の策定～ | 多摩イノベーションエコシステム促進事業

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