• ホーム
  • 活動報告
  • 【学生イベント】「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS ~多摩の未来をデザインしよう!モビリティと住まいの新しいカタチ~」 開催報告
イベント開催報告

【学生イベント】「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS ~多摩の未来をデザインしよう!モビリティと住まいの新しいカタチ~」 開催報告

 学生視点のアイディアや地域課題を新しいイノベーション創出のきっかけとすることを目的として、2024年12月12日(木)に武蔵野プレイスにて「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS~多摩の未来をデザインしよう! モビリティと住まいの新しいカタチ~」を開催しました。起業を志す学生や交通課題、貧困問題などの問題に興味のある学生23名にご参加いただき、登壇者によるプレゼンテーションやグループでのディスカッション、交流会を行いました。

第一部 プレゼンテーション

「モビリティ×交通」ICOMA株式会社 生駒崇光氏

 生駒氏からは「モビリティ×交通」をテーマにデザイナーから起業を志したきっかけや、折りたたみ可能な特定小型モビリティ「tatamo!」で多摩地域における移動・交通の課題について、どのように解決を目指しているのかについてご紹介いただきました。
 多摩地域は都心へのアクセスがよく、東西の移動はスムーズに行えるものの、南北への移動がしにくいという課題があります。このような状況を課題感として持ち続けており、それがICOMAの製品の1つであるタタメルバイクを思いつくきっかけになったとお話しされていました。
 また、電車ではなく小型のモビリティを使うことで電車移動では気づかなかった日常の風景に気づくことができるため、「日々の生活が楽しくなる」という点にも学生から多くの反響がありました。

「貧困×空き家」合同会社Renovate Japan 甲斐 隆之氏

 甲斐氏からは、「貧困×空き家」をテーマに貧困問題やセーフティネット、空き家問題や空き家を活用しながら家や仕事に困っている方々を支援する「タテナオシ」事業についてご紹介いただきました。
 タテナオシ事業は、まず空き家の一部をスタッフやボランティアが修繕し、改修済みの空間に家や仕事に困っている方を受け入れます。そして、残りの部分を入居した方がアルバイトとして改修し、住む場所と収入を確保することで、次のステップに向けて生活基盤を整える仕組みとなっています。
 また、事業を進める上で多摩地域は、求人の多い都心へのアクセスが良いため支援を必要とする方々が集まりやすく、また受け入れ先となりうる空き家も多いため、需要と供給がマッチしていることもお話しいただきました。

第二部 双方向ディスカッション

 第二部では、テーマごとにワークショップを行い、グループごとに学生視点での多摩地域の課題やユニークな解決策が発表されました。

「モビリティ×交通:本当に乗りたい乗り物は?」

 ICOMAの取組事例を踏まえ、学生たちは交通に関する身の回りの困りごとを言語化し、モビリティの観点からどのように解決できるのかについてワークショップを行いました。学生からはお年寄りをターゲットにした製品や大学内の移動を楽にするサービスなど、多様なアイディアが発表されました。生駒氏からは「学生ならではの視点から様々なアイディアが出ていてとても興味深かった。プロダクトアウトの観点も使う側のニーズも両方大切にしてほしい」というコメントをいただきました。

「貧困×空き家:まだ使えるリソース(ヒトやモノ)」

 まだ活用されていない身の回りのリソースに目を向け、そのリソースを誰かの困りごとに活用できないかという視点でワークショップを行いました。夜間や長期休暇で使われていない高校の建物を大学生の自習室として活用する案やあまり使われていない地域住民の自転車を観光客へ貸し出すサービスなど、ユニークな解決策が各チームから発表されました。
 甲斐氏からは「学生たちの意見が参考となり、自分も1つアイディアが浮かんだ」「どのチームもとてもユニークで実現可能なアイディアばかりで面白かった」というコメントをいただきました。

第三部 交流会

 第三部では、登壇されたお二人や学生同士での交流会を実施しました。参加者からは「普段関わることのない他大学の人や高校生、大学院生と交流することができ、非常に楽しかった」という感想もいただき、起業家や学校外の学生とつながる貴重な機会となりました。

参加者の声

当日の参加者からは、以下のようなお声をいただきました。

「自分と同じ高校生や少し上の年齢である大学生の方々と共に交流しながら新たなビジネスモデルの開発や社会課題の解決に関するアイディアの話し合いができ、とても勉強になった。」
「自分1人では思いつかないような別の角度からの考え方をたくさん学ぶことができた。」
「年代の違いが生む力を感じることができた。」
「初めましての人とディスカッションする機会はなかなか無い機会なので、この人はこういう考え方をするのか、ということが知れてとても面白かった。」

 昨年度に続き、今年度の「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS」も学生や起業家等の新たな交流やビジネスアイデア創出のきっかけとなるイベントとなりました。
 多摩イノベーションエコシステム促進事業では、このほかにも様々なイベントを開催しております。
今後開催されるイベントに是非ご参加ください!(詳細は下記のページをご覧ください)


■コミュニティの入会概要と申し込みページ
https://tama-innovation-ecosystem.jp/community/
■コミュニティで今後予定しているイベント
https://tama-innovation-ecosystem.jp/event/

当コミュニティの詳細や最新のイベント情報は
下記ページよりご確認ください