寝具等の再生素材化によるサーキュラーエコノミー実現に向けた検証 | 多摩イノベーションエコシステム促進事業
寝具等の再生素材化によるサーキュラーエコノミー実現に向けた検証

寝具等の再生素材化によるサーキュラーエコノミー実現に向けた検証

環境・エネルギー 環境・エネルギー

プロジェクトチーム

  • 株式会社yuni
  • フロンティア株式会社
  • 特定非営利活動法人ネクスト
  • 田村駒株式会社

背景

日本ではごみの処分方法として焼却が多いため、焼却施設が必須となっています。しかし、同施設の維持や増設は難しく、多摩地域においても十分なごみ処理施設を確保しきれていない状況があり、ごみの減量・再生を行っていくことが重要です。
また、寝具は粗大ごみの中でも廃棄量が最も多いにも関わらず、リサイクル率が2%程度と非常に低いと言われています。

取り組み内容

国内でもごみのリサイクル率の高い多摩地域において、寝具の回収と再生素材化、新技術の開発、及び再生素材の提供を行い、サーキュラーエコノミー(循環経済)の可能性及びローカルな素材循環のメリットの実証実験を行います。
また、寝具等の引き取りと再生素材化によるゴミ削減効果・二酸化炭素排出量低減効果を検証します。

プロジェクトの取り組みの結果

再生素材化を目的とした、焼却予定の寝具回収の実証実験を行いました。小金井市協力のもと、市内クリーンセンターから寝具を回収し、その回収オペレーションの中で発生した課題の改善方法を検討しました。さらに、寝具から再生した素材を用いた商品の販売ニーズがあるかどうか、関東近郊の事業者への提案活動を通じて確認しました。その結果、販売ニーズがあることが認められ、さらに数社からオファーを頂き、現在は販売開始に向けた調整が進行中です。
また、寝具の回収先となる自治体に対しては、焼却処分を減らすことができる、CO2排出量を削減できる、再生素材化が可能といったメリットが確認できたほか、ローカルな素材循環というコンセプトへの共感等の要因から寝具回収にご協力いただくことができると明らかになりました。

会社情報

会社名 株式会社yuni
設立 2019年10月
本社所在地 東京都中央区銀座1-12-4 N&E BLD.7階
ウェブサイト https://yuni.co.jp/
事業内容 「日本を廃棄大国から資源大国へ」をビジョンに、「焼却処分場を再生工場へ」、「全ての素材を正しい素材寿命に」、「廃棄物から必要とされる素材へ」をミッションに、寝具等の綿・羽毛・ウレタン・ブレス製品をはじめとした廃棄物の回収と再生素材化を行うサービス「susteb」の運営を行っています。ビジネスインパクトだけではなく、焼却廃棄・脱炭素、素材自給率の向上、障がい者福祉といったソーシャルインパクトも同時に追求しており、日本が大量生産・大量廃棄ではない、循環型ものづくりへ移行するために必要不可欠なサービス・インフラを作っています。

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