商業施設の廃棄資源を利活用したアップサイクル製品の開発

サステナビリティ推進の観点から、多摩地域を含む商業施設では、店舗内の廃棄物削減目標等を設定していますが、具体的な実現手法が明確になっていない施設が多いのが現状です。
また、コロナ禍を通じて大量に使用されたアクリルパーテーションの廃棄は環境負荷が大きく、再利用・資源化が求められます。

催事やポップアップショップなど一時的な企画の多い商業施設では、廃棄物が多くなる傾向があります。商業施設内で出る廃棄物・資源から新たな商品を企画・製作し、出来上がった製品を商業施設で販売するなど、アップサイクルを通じた廃棄物の削減効果を測ります。
具体的には、多摩地域の商業施設で廃棄されたアクリルパーテーションを素材として、アップサイクル製品の開発を行い、持続可能性のあるビジネスとなり得るかを検証します。

プロジェクトの取り組みの結果

商業施設の廃棄予定アクリル板等の資源を利活用したアップサイクル製品の開発の検証を行いました。本実証を商業施設にご協力をいただき、廃棄物削減による環境への貢献が定量的成果として表れている、処分コストが削減できている等の評価をいただきました。当初一事業所のみでのアクリル板回収へのご協力の予定でしたが、本成果を受け追加での全国の事業所から回収のご協力をいただけることとなりました。また、クラウドファンディング（目標金額の164％を達成）や、ご協力先の商業施設における製品展示やPop up販売を通じて一般消費者のニーズを収集でき、次製品の開発に役立てることができました。