多摩産の廃棄用等木くずを活用した新素材および製品の開発 | 多摩イノベーションエコシステム促進事業
多摩産の廃棄用等木くずを活用した新素材および製品の開発

多摩産の廃棄用等木くずを活用した新素材および製品の開発

環境・エネルギー 環境・エネルギー

プロジェクトチーム

  • アイフォレスト株式会社
  • fabula株式会社
  • 檜原村木材産業協同組合

背景

多摩地域には豊富な森林資源(森林面積は都全面積の約4割、その森林の約7割が多摩地域西部に偏在)が存在しています。一方で、材価の低迷や林業従事者の激減、大量に出る木くずの処理費用などの諸問題から林業経営が困難になることから、近い将来、更に森林の荒廃が進み、多面的機能の低下や水資源の枯渇など社会全体に深刻な影響を及ぼすと考えられています。

取り組み内容

本来廃棄される木材の再利用による自然環境保全を目指して、多摩産木材の製造時に発生する木くずおよび天然素材等を使った新素材及び製品の開発を行います。

本実証では、ケミカルな接着剤を使わずに固める最先端の特殊圧縮技術を活用して木くず等を成形して作られる新素材に関し、家具・雑貨に求められる基礎性能(強度等)が担保できるかの評価を行います。加えて、新素材を活用した家具・雑貨等をデザイン・試作して、その耐久性・安全性や市場可能性を調査します。

プロジェクト取り組みの結果

本検証では、檜原村木材産業協同組合に対し、木くず等木材廃棄物に関するヒアリングを実施
しました。その結果、廃棄のコストや利活用ニーズについて確認ができ、木くずの利活用ニー
ズの存在や求められる買取価格に関して明確化することができました。

その後、検証用製品サンプルとしてソファーテーブルを製作しエンドユーザーにトライアル
により、環境配慮製品へのニーズや、適正販売価格帯を明確化しました。家具としての品質
に関しても、代表的な国産木材である杉材との同等の性能を達成することができ、最終的に
必要コスト等を踏まえた事業性を評価したところ、約46%程度の原価率で製品を製作でき得
ることが示唆されました。

プロジェクトの実績

会社情報

会社名 アイフォレスト株式会社
設立 2022年3月
本社所在地 東京都中央区八重洲2-8-7 福岡ビル6階 xBridge-Tokyo内
ウェブサイト https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/107075
事業内容 人と森のつながりを、再構成する。人と森。現代社会でいびつになってしまったその関係性を、もう一度見つめ直し、再構成する。それが私たちのビジョンです。かけがえのない日本の豊かな自然、生態環境を守るため、林業を持続可能なビジネスとして生まれ変わらせ、1 0 0 0 年後へと繋がる未来を創出していきます。

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