食品廃棄物関連データを活用した効率的な回収・再資源化の検証 | 多摩イノベーションエコシステム促進事業
食品廃棄物関連データを活用した効率的な回収・再資源化の検証

食品廃棄物関連データを活用した効率的な回収・再資源化の検証

環境・エネルギー 環境・エネルギー

プロジェクトチーム

  • レコテック株式会社
  • アーキアエナジー株式会社
  • 株式会社フソウ
  • 株式会社クボタ
  • 伊藤忠エネクス株式会社

背景

東京都のCO2排出量の25%を占める多摩地域では、 エネルギーや未利用資源の地産地消等による環境に優しく、安全なまちづくりが推進されています。
また、可燃ごみに占める生ごみの割合が30〜40%と高く、自治体のごみ処理事業が逼迫している一方で、資源化ルートが確立されていないなどの課題もあります。
自治体による生ごみ削減・減量の取組は一定の効果があるものの、新規参画者が伸び悩んでおり、さらなる取組が必要と考えます。

取り組み内容

多摩地域が更に環境に優しいエリアとなるよう、ごみ処理負荷の低減に向けて、食品廃棄物の回収・再資源化の効率化を目指します。
食品廃棄物を再資源化事業者のニーズからバックキャスティングして排出元で分別・計量管理することによる、処理コストの削減や再生品の品質向上の可能性について検証します。
また、食品廃棄物の品目別排出データをリアルタイムで記録することによる、小口発生品目の回収効率化についても検証します。

プロジェクト取り組みの結果

本検証では、多摩地域の自治体等へのヒアリングにより、家庭系生ごみのデータの取得や再資源化プロセスの可視化・多様化といったニーズが自治体にあることを確認しました。また、八王子市と生ごみ資源化の取り組みを実施し、八王子市内の一般家庭から出る廃食油についてデータ収集を行いました。廃食油回収と並行し行っていた生ごみ回収においては、発生場所や生ごみの画像データなど、事前に予定していたデータ種別について、滞りなく取得することができました。

回収した生ごみに関しては、組成分析を実施し、重量や組成割合などを検証しました。組成分析の結果を基に、比較的新規性が高いバイオガス発電やバイオディーゼル化を対象とした事業化実証を実施し、ベンチマーク分析に基づき、廃食油量・回収された生ごみの組成・量から予測される発電量の両方において、十分な量を確保できる可能性が示唆されました。

プロジェクトの実績

会社情報

会社名 レコテック株式会社
設立 2007年5月
本社所在地 東京都千代⽥区九段南1-5-6りそな九段ビル5階KSフロア
ウェブサイト https://recotech.co.jp/
事業内容 当社は、「ごみという概念のない社会をつくる」をビジョンに掲げる、再生資源プラットフォームサービス、資源循環コンサルティング企業です。都市資源の発生から、製造業者への供給まで情報を一括管理するためのシステム”POOL” を開発し、資源循環を“見える化”することで、マテリアルリサイクルを増やしサーキュラーエコノミーを実現しようと活動を続けています。

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