健康・医療

well-beingな社会実装を目指す階段昇降車いすロボットの検証

アクセスエンジニアリング株式会社

プロジェクトチーム

  • アクセスエンジニアリング株式会社
  • 株式会社イソラコミュニケーションズ
  • 明治大学理工学部伊丹研究室

背景

高度経済成長期に整備されたエレベーターのない団地は、全国に約25万棟あり、住人の大半を65歳以上の高齢者が占める団地が増え、階段の昇降が困難な方が増加しています。多摩地域においても、団地の老朽化や住人の高齢化が問題となっています。
また、高齢者が、階段の昇降困難により外出をしにくくなることは、筋力の低下につながり、将来的に寝たきり状態へ移行することへの要因となり得ます。

取り組み内容

エレベーターのない多摩地域の団地に階段昇降車いすロボット(movBot®Ace-Stair)を設置することで、居住者が各階を移動する際に利用できるようにし、団地に住む高齢者が気軽に外出できるようになることで、社会交流を増進し、健康維持を目指します。 具体的には、ロボットの技術面や運用システム、利用者への効果についての検証を行うとともに、社会実装に向けたビジネスモデルについても検討します。

プロジェクトの取り組みの結果

自動昇降システムなどの安全性機能の開発を行い、団地等に住む想定利用者や導入先候補の双方に対しヒアリングを実施しコンセプトやサービスへの意見をいただきました。また、検証場所で実走行試験を行い走行性能や安全性、呼び出しシステムと機体との連携を検証しました。
ヒアリングでは、利用者、導入先双方からサービスへの一定のニーズを確認することができました。走行試験では、乗降性等課題はあるものの高い走行性能と安全性、システムと機体の円滑な連携を確認することができ社会実装に向けて今後の対応方針が明確になりました。
今後は、製品機能の更なる強化・発展と社会実装に向けたビジネスモデル構築を検討していきます。

会社情報

会社名 アクセスエンジニアリング株式会社
設立 2000年12月
本社所在地 神奈川県相模原市中央区田名7361-23
ウェブサイト https://www.access-eng.com/
事業内容 次世代車いすロボットの開発・製造・販売を行います。従来の車椅子や電動車椅子では、実現出来なかった移動方法と、移動だけではない行動を実現させ、高齢者、障がい者の自立を支援して参ります。