第3回ワークショップ「人生100年時代の「健康」づくりに向けたヘルスケアビジネスの可能性」開催報告 | 多摩イノベーションエコシステム促進事業
第3回ワークショップ「人生100年時代の「健康」づくりに向けたヘルスケアビジネスの可能性」開催報告

第3回ワークショップ「人生100年時代の「健康」づくりに向けたヘルスケアビジネスの可能性」開催報告

コミュニティレポート

 「他業種の方と交流したい」「社内の課題を解決するヒントを得たい」「専門家の話を聞きたい」
そんなお悩みを解決するテーマ別ワークショップを実施しています。
 第3回は、重点テーマ「健康・医療」の中から「ヘルスケア」の内容で2022年12月15日(木)に開催し、22社にご参加頂きました!
 また、ヘルスケア領域においてデータの利活用によるイノベーションの第一人者であります、一般社団法人ヘルスケアイノベーション協会代表理事の大角知也氏をお招きし、ご講演や交流を通して、連携の可能性や相互で課題解決を図る方法を見出していただきました。
 この報告では、当日のイベントの様子や参加者からのご意見を紹介します。

【前半部 トレンド紹介・事例紹介】

 近年の日本においては少子高齢化が進み、社会保障費を負担する労働人口は減少していることから、医療費を抑えるための生活習慣病への対策として「ヘルスケア」は、特に重要な課題の一つとなっています。
 そこで、ヘルスケアビジネスを「健康・予防」、「診断・治療」、「予後・介護」、「全体」の4つのソリューションに分けて、動向・トレンドや事例の紹介を行いました。 

【健康・予防に関するソリューション】
 健康増進や予防には、日ごろから運動し、適切な栄養と睡眠をとることや、メンタルも含めて健康管理を行うことが有効と考えられています。そこで、人々に健康増進の取組を促し、支援するためのサービスが必要とされています。運動・メンタル・栄養・睡眠・健診・健康管理のそれぞれの観点から、健康・予防に関する最新のトレンドソリューションを具体的な事例と共に紹介しました。

【診断・治療に関わるソリューション】
 コロナ禍や少子高齢化の進行等に伴う医療従事者の不足に対して、ICT、ロボット、AIなどの技術革新やデータのフル活用による医療の効率化が期待されています。そこで、オンライン診療やデータ解析等を用いた診療の効率化に関するソリューションを紹介しました。

【予後・介護に関わるソリューション】
 少子高齢化に伴う予後や介護に関わる人材不足の深刻化に対して、ヘルパーを増やすことに加え、介護現場の働き方改革に向けた効率化が求められます。高齢者の状態等のデータを収集・分析することで、効率的な予後・介護の支援を行う、最新ソリューションを複数紹介しました。

【全体に関わるソリューション】
 医療・介護需要の拡大にむけては、各サービス・情報をシームレスにつなぐことで、ヘルスケアサービス提供の効率性改善につなげることが期待されています。
 政府は健康・医療・介護サービス提供の基盤となるデータ利活用の推進や、地域の特性に応じた包括的な支援・サービスを提供できる体制の構築を目指しています。そこで、各自治体の取組について紹介しました。

【ゲスト講演 一般社団法人ヘルスケアイノベーション協会代表理事 大角知也様】

 「人生100年時代」の到来によりこれまで教育⇒仕事⇒引退という明確なライフステージがあった時代から、マルチステージの人生へと変化しています。しかし、生産人口の低下に伴って、医療・福祉分野での労働人口も減少していくことが予想され、健康寿命を長く保つことは医療業界並びに個々人の共通課題となっています。
  こうした課題に対し、大角 知也氏は、「人の繋がりを活かして、企業間・個人間で抱えているGap(溝)を埋める」という考え方のもとで、企業間連携による新たなヘルスケアビジネス創出に関する活動を推進されております。本ゲスト講演では、大角氏より、医療分野によるデータ利活用を事例に、医療分野にAIやロボットを投資して医療の効率的をはかるなどといった企業連携や異業種連携による新規事業創出、新たなビジネスチャンスに関するお話を頂きました。

【後半部 ワークショップ】

 前半部を踏まえ、新規ビジネス創出を検討するためのワークショップを行いました。
 日々ヘルスケアに関連する課題と向き合われている大手病院グループやデンタルケア等医療関係者の方々から様々なニーズをお聞きしました。その後、そのニーズについて、各参加者の持つサービスやソリューションを組み合わることでどのようなビジネスが生まれ得るかについて議論していきました。大角氏にもワークショップにご参加いただき、各取組のトレンド等ついてわかり易く説明を挟んでいただきながら議論を深堀していきました。

【交流会】

 自由参加の交流会では、さらに深い情報交換やディスカッション、名刺交換などが行われました。
 デモ品をお持ち頂いた参加者による実演も行われ、展示品について質疑応答する姿も見受けられ、活発な交流が行われました。

【ご参加者の声】

 当日のご参加者にアンケートを実施した所、以下の様なお声を頂きました。
「企業間での技術をどう使うかの話ではなく、医療・介護現場の生の情報も踏まえた議論ができて非常に良かった」(中小企業)
「ヘルスケアについて新たな知見を得られ、また、プロトタイプを開発して連携を模索したい企業も見つけることができた」(大企業)
「日常生活における健康づくりを見据えたビジネス検討において、向けた地域事情を熟知した事業者との議論は非常に有意義であった」(スタートアップ企業)

多くの方に満足いただけるイベントとなりました。
次回以降のイベントにも是非ご参加ください!
詳細は下記のページをご覧ください。

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