【令和7年度交流ワークショップ】多摩から始まる未来の協創! 多様なプレイヤーが集う交流の場 開催報告

多摩地域内外の様々なプレイヤーとの交流や、多摩地域の課題解決に向けた協働・協創を検討する企画として、令和7年度交流ワークショップを東京たま未来メッセ会議室にて開催いたしました。
本ワークショップでは、地域の課題解決に向けた連携の重要性に関する基調講演、多摩地域の課題解決に向けた取り組みを紹介する事例紹介、連携を通じた新たな協働・協創について検討するグループワークを実施いたしました。
この報告では、当日のイベントの様子や参加者の皆様からのご意見を紹介します。
【第1部】基調講演
株式会社タウンキッチン 代表取締役 北池 智一郎 氏
「地域の課題解決に向けて~多様なプレイヤーとの連携で生まれるイノベーション~」
基調講演では、株式会社タウンキッチンの北池氏から、多摩地域における企業・自治体との連携事例についてご紹介いただきました。
他のプレイヤーとどのように関わりを築き、巻き込みながら事業創出に繋げていったのか、そのプロセスを中心にお話しいただきました。連携パートナーの選定においては、目指す方向性を共有できる相手を妥協せずに見つけることが重要であることを強調されました。

【第2部】事例紹介
第2部では、3つのテーマ「健康・医療」、「環境・エネルギー」、「物流・モビリティ/観光・レジャー」でグループに分かれ、事例紹介を行いました。はじめに事務局から各テーマに関する多摩地域の課題を紹介した後、各テーマの事例企業から課題解決に向けた連携のきっかけや、提供したソリューションについてご紹介いただきました。
【健康・医療】
社会福祉法人三鷹市社会福祉事業団三鷹市福祉Laboどんぐり山
所長補佐兼在宅医療・介護研究センター長 髙木 誠輔 氏
「地域課題の解決に向けた福祉Laboどんぐり山の取り組みと役割」
「健康・医療」のテーマでは、はじめに三鷹市福祉Laboどんぐり山の髙木氏から、在宅医療・介護分野における地域課題や事例についてお話しいただきました。
「三鷹市福祉Laboどんぐり山は協働を通じて、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会の実現を目指しています。在宅医療・介護の分野で実証のためのフィールドを必要としている方は、ぜひ一度、協業をご検討ください」とコメントをいただきました。

【健康・医療】
株式会社CogSmart カスタマーサクセス 津下 裕貴 氏
「多摩地域の自治体連携を通じた認知症対策サービスの実証」
続いて、株式会社CogSmartの津下氏から、三鷹市福祉Laboどんぐり山と協働で実施している「海馬育成プログラム」を例に、連携のきっかけや協働研究の流れについてご紹介いただきました。最後に、自治体との連携におけるポイントや、連携から享受できるメリットについてもお話しいただきました。

【環境・エネルギー】
一般社団法人アナドロマス 代表理事 清田 直博 氏
「地域のハブとなるサステナブル・ステーション~連携のきっかけと今後の展望~」
一般社団法人アナドロマスの清田氏からは、トレーラー型ソーラーステーション×小型EVによる、山間部での二次交通パッケージの検証について、取組内容をご紹介いただきました。検証やヒアリングの結果から得られた気づきや、近隣の自治体との広域連携の可能性、想定されるビジネス展開のイメージについてご説明いただきました。

【物流・モビリティ/ 観光・レジャー】
株式会社ICOMA 代表取締役社長 生駒 崇光 氏
「安心、愛着を感じるパートナーモビリティ~地域と人をつなぐ、新モビリティtatamo!~」
株式会社ICOMAの生駒氏からは、開発中の新モビリティについてのご紹介と、同製品の検証などの活動におけるトヨタ東京自動車大学校との連携事例をご紹介いただきました。加えて、同社がパートナー企業へ提供できるメリットや強みもお伝えいただき、今後の連携・協業への前向きな姿勢も示していただきました。

【第3部】グループワーク
第3部は第2部に引き続き3テーマに分かれて、グループワークを実施しました。グループワークでは、新規事業向けのビジネスフレームワークである「リーンキャンバス」の要素を用いて、本ワークショップ用にカスタマイズしたワークシートを使用しました。
課題解決に向けて連携するパートナーや、連携を通じて得られる新たな価値、提供するソリューションについて検討するためのワークを行いました。

多摩地域の課題解決に向けて、第2部の事例紹介を参考に自社が取り組む課題を設定した後、グループメンバー内で提供できるシーズの共有や、想定されるニーズについての議論を行いました。
議論を通じて、協働・共創に向けて自社に必要となる連携先を想起しながら、外部連携を通じて提供できる新たな価値・ソリューションについて検討いただきました。



交流会
交流会では、参加者同士の名刺交換、ディスカッション、協業へ向けた積極的な情報交換が行われました。


ご参加いただいた方の声を一部ご紹介いたします。
・自社のサービスの提供価値を再認識できた
・同じテーマで実際に苦労されている話や、具体的なエピソードを伺えて良かった
・普段聞くことができない、他社のビジネスモデルを知ることができた
・各社の強みを共有していただくことで、連携の可能性が見えた
・多くの企業様と知り合うことができた
多くの方にご満足いただけるイベントとなりました。
本年度も多数のイベントを開催していきますので、ご関心のある方は是非ご入会ください!
ぜひ下記よりコミュニティへのご入会をお待ちしています。
コミュニティの入会概要と申し込みページ
https://tama-innovation-ecosystem.jp/community/
コミュニティで今後予定しているイベント
https://tama-innovation-ecosystem.jp/event/