環境・エネルギー

多摩地域から排出された食品廃棄物を活用した新素材および製品の開発

fabula株式会社

プロジェクトチーム

  • fabula株式会社
  • 多摩美術大学
  • 東京大学酒井(雄)研究室 ※協力先

背景

世界では、食料生産量の1/3にあたる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。国内の食品関連事業においても、大量の食品が廃棄されており、環境に負荷が掛かるだけでなく、食品メーカーや農家などの食品を扱う事業者も膨大な処分費用を負担しています。

取り組み内容

規格外の野菜や加工時に出る端材など、様々な食品廃棄物を用いて、独自の技術を用いて原料そのものの香りや色を残しながら最大でコンクリートの約4倍の強度を誇る新素材を作り、活用することで、食品廃棄物及び、食品廃棄物処分費用の削減に貢献します。 具体的には、多摩地域の食品廃棄物を活用した新素材を作り、新たな付加価値ある製品に加工して展開する、多摩地域のごみの地産地消モデルについての検証を行います。

プロジェクトの取り組みの結果

多摩地域の酒造から出た食品廃棄物(酒粕)を用いて、100%食品廃棄物から製造した新素材を用いて、商品開発を実施しました。本検証では、酒粕の素材化が可能なことを確認し、多摩美術大学との連携を通して、魚の形をした鍋敷きを製造し、展示会等にてユーザーの満足度やニーズの調査を実施しました。
その結果、食品廃棄物から製造した新素材を生かした商品へのニーズは、環境への取り組みなどの観点から一定あることが確認できました。また、酒造における本取組へのニーズを確認することができました。今後も連携に向け協議を進めていきます。一方、コスト面や量産化において課題が確認されました。
今後商品のラインナップを増やし量産体制を整え、事業拡大を行い食品廃棄物の地産地消を目指します。

会社情報

会社名 fabula株式会社
設立 2021年10月
本社所在地 東京都大田区南六郷三丁目10番16号六郷BASE
ウェブサイト https://fabulajp.com/
事業内容 ゴミを新しい素材として生まれ変わらせ、空間を作るための建材や、⽣活に役⽴つ様々な道具を作ります。 新たな価値を吹き込まれたゴミで、⼈々の暮らしを豊かにするための⼀歩をつくります。