学生を対象に、ビジネスアイデア創出や課題解決方法を考えることを目的として、2023年1月11日(水)に「TAMA INNOVATION IDEA CAMPUS」を開催しました。起業を志す大学生や、地方創生やフェムテックに関心を持つ高校生など18名にご参加いただき、起業家によるプレゼン、グループでのディスカッション、交流会が行われました。
この報告では、当日のイベントの様子を紹介します。
※本イベントは、入場時の消毒、会話時のマスク着用など、各種衛生対策を実施して開催しております。
【第一部】起業家によるプレゼン
「地方創生」 沿線まるごと株式会社 代表取締役 嶋田俊平氏
―廃線の危機にある青梅線沿線をまるごとホテルに変える
「私と地方創生」と題して、嶋田氏が学生時代に得たこと・学んだことや創業の経緯、JR青梅線沿線(東京アドベンチャーライン)での沿線まるごとホテルの取組などをご説明いただきました。
青梅線では、無人駅が増えて、廃線の危機に瀕しているという「もやもや」を、無人駅をホテルのフロントにするという「わくわく」に変えることで、沿線まるごとホテルの世界観を構築し、新たな滞在型観光、マイクロツーリズムの創出を図るという取組をご紹介いただきました。
人生・ビジネスを切り拓くための「もやもやをわくわくに変える。」という思考法や、「ふるさとはつくるもの。」といった気付きをご紹介いただき、多くの学生から反響がありました。
「フェムテック」 株式会社asai 代表取締役 浅井 しなの氏
―生理は女性だけではなく、男性にも関係のある課題
浅井氏からは、創業に至ったご自身の経験や生理を取り巻く課題、生理の悩みを予防するソリューション「reanne(リアンネ)」についてご説明いただきました。reanneでは、自分の生理が異常ではないか(不安)、誰にも相談できない(不満)、上手に付き合えない(不便)という3つの不の解決による生理不調の改善を目指し、現在アプリケーションを開発されています。
「生理に振り回されず自分らしくいられる人を誠実に増やしたい」というビジョンに実現に向けて、不安・不満・不便を感じている女性だけではなく、男性にも関係のある課題だという問いかけに多くの学生が共感していました。
【第二部】ディスカッション
グループディスカッションを行い、各グループの代表よりビジネスや地域課題解決のアイデアが発表され、学生視点でのユニークな意見や事業を見据えた具体的なアイデアが出されました。
「地方創生」
参加者の出身地である福島県いわき市での配送サービスなど、独自の視点から地方創生に取り組むアイデアが出されました。嶋田氏からは、アイデアの検討においてネーミングやブランディングによりいかに人々に知ってもらうかも重要だというコメントをいただきました。
「フェムテック」
reanneのサービス・機能に関する具体的な提案に加え、生理について男性も含めてオープンに話せる環境や雰囲気づくりの重要性について発表するグループもいました。生理に関する教育の重要性やアプリに優しい言葉のフレーズを実装することなど、学生ならではの視点で多くの収穫があったと浅井氏からはコメントをいただきました。
【第三部】交流会
起業家のお二人を囲み、交流会を実施しました。参加者からは「リアルイベントで他の学生とつながれるイベントは貴重で嬉しかった」と感想も頂き、普段交流のない学生同士のつながりができる貴重な機会となりました。
【ご参加者の声】
当日のご参加者に以下のようなお声を頂きました。
「学生時代から様々なことに関心を持って起業されたお二人のお話がとても勉強になった」
「将来やりたいことの先駆けのようなことをされてる方のお話が聞けて非常によかった」
「多摩地域のことをもっと知りたいと思えるきっかけになった」 など
学生や起業家の新たな交流やビジネスアイデア創出のきっかけとなるイベントとなりました。
今後のイベントにも是非ご参加ください!詳細は下記のページをご覧ください。
■コミュニティの入会概要と申し込みページ
https://tama-innovation-ecosystem.jp/community/
■コミュニティで今後予定しているイベント
https://tama-innovation-ecosystem.jp/event/
なお、今回のイベントは下記のStartup Hub Tokyo TAMA イベントスペースにて実施しました。
起業を志す学生を対象に無料でご利用頂けますので、是非ご活用下さい。
■Startup Hub Tokyo TAMA | TOKYO創業ステーションTAMA
住所:〒190-0014 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS E23階
https://startup-station.jp/ts/