新眼科医療機器を用いた包摂的な眼科診断モデルの検証
株式会社OUI

プロジェクトチーム
- 株式会社OUI
- 株式会社リベルワークス
- 横浜けいあい眼科
背景
日本の視覚障害者数は164万人と推定されますが、視覚障害の原因の大部分は早期発見・治療によって予防・治療が可能な疾患です。また、失明・視覚障害に至らずとも、ドライアイやアレルギー性結膜疾患など生活に影響を及ぼす疾患があります。一方で、高度な視機能障害につながる疾患でも初期には自覚症状が出にくいことも多いため、多摩地域をはじめ、日本の眼科医療には、症状が発症するまで眼科を受診しない方が多く、早期発見・治療につなげにくいという課題があります
取り組み内容
スマートフォンのカメラに外付けできる眼科医療機器「Smart Eye Camera (SEC)」を活用した簡便な眼科診察を実施、眼科疾患の患者さんをスクリーニングし、眼科受診に繋げるモデルを実証します。
地域の医療機関等と協力しながら、眼科受診が必要な患者や、実際に眼科受診につながった患者がどの程度いるのか検証し、多摩地域の住民の方々に眼病疾患への意識啓発や、健康管理意識の向上に寄与することを目指します。

プロジェクトの取り組みの結果
介護老人保健施設、学校検診、検診施設・企業検診、非眼科医による訪問診療の4カテゴリーに属する多摩地域内の施設等にSmart Eye Cameraを活用した新しい眼科診察モデルの実証をご提案したところ、病院での人間ドックでの利用1件、企業健診での利用1件、非眼科医による訪問診療での利用4件での協力が得られました。人間ドックでの利用では、一定の年齢層に疾患の所見が確認されたことで、早期発見に繋がることが実証出来た他、企業検診では通常は一人当たり数時間かけて行う検査を10分弱で終わらせることが出来、生産性・効率性の高さを確認できました。


会社情報
会社名 | 株式会社OUI |
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設立 | 2016年7月 |
本社所在地 | 東京都港区南青山2-2-8 DFビル510 |
ウェブサイト | https://ouiinc.jp/ |
事業内容 | OUI Inc.は現役眼科医が創業した、慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業です。Smart Eye Cameraの普及を通じて「場所」をえらばず「誰でも」「いつでも」眼科診察が受けられる、眼から人々の健康を守ることをミッションに掲げて活動しています。 |